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中根 萌さん プロダクトデザイン専攻

“企業との連携プロジェクトを通じて多くのことを学びました。”

プロダクトデザインの分野では、ものづくりの全体の流れを学ぶことがとても重要です。
女性の感性が求められている時代において、女子美のプロダクトデザイン専攻では、卒業制作展や対外的な展示会への出展などをきっかけに、様々な分野の企業とのコラボレーションを手掛けて来た実績があります。学生達は教員の指導の下、企業とのプロジェクトに積極的に参加をしています。またプロジェクトでは、グループワークの経験を積むことができるので、将来の就職にもとても役立っています。

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私は子供のころから絵を描くのが上手だった兄の背中を追いかけていたように思います。現在、兄は企業のカーデザイナーとして活躍していますが、今でもそのころの話を楽しそうに話しをしてくれます。進路について考える時に、美大に行きたいということを自然に決めることができたのは、兄の影響だったと思います。

 

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自分がプロダクトデザインを選択したのは、雑貨やインテリアなどとても幅広いことに取り組むことができ「プロダクトデザインって何だろう?」と興味が沸いたのがきっかけです。女子美は自分らしさ、女性らしさを活かすことができ、設備も整っていますが、いちばんワクワク感が感じられるのがプロダクトデザイン専攻でした。

 

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1,2年生の段階では1クラス40名(前後)がまとまってひとつの課題に取り組むことになります。(月曜、水曜、木曜、金曜はプロダクトデザイン)火曜日は別のスキルを上げるための授業が組まれていて、3Dやイラストレーションなどのソフトについて学ぶ時間です。3年、4年生になると、それまでの縛りのある課題から、選択課題に取り組みます。

 

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nakane_tsubomi授業とは別に企業との連携プロジェクトが数多くあることもプロダクトデザインの特徴だと思います。自主参加のため、単位が取得できる訳ではありませんが、実力がつくということで、多くの学生が積極的に参加しています。私はアサヒ飲料、DHC、三井化学のプロジェクトに参加しました。
他の専攻と比較すると、プロダクトデザインは、ものづくりの全体の流れを学んでおく必要があると思います。企業との連携プロジェクトで、ものづくりの上流段階からの発想と消費者に届ける下流段階のプロモーションまでのプロセスを通じてとても貴重な体験をすることができました。また、グループワークでは自分の意見をしっかりと発言します。妥協しない人も参加しているので、論点を整理し、成果としてまとめて行くリーダーとしての資質が大切だと感じました。自分も人前で発表するプレゼンテーションの機会が増えて、かなり鍛えられたと思います。

 

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1、2年生の頃は、取り組むべき課題も多く、とても厳しく感じていましたが、3年生になって、他の美大の学生と交流をしてみると、女子美(プロダクト専攻)は情報を共有しながらアットホームな雰囲気の中で課題や作品作りに取り組める点が他大学と違う点だと思いました。

 

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卒業後の進路は、DHCの総合職に就職することが決まりました。就職活動の際は「誰かのお気に入りのものをつくりたい」という基本方針を掲げ、自分の持ち物やお気に入りのもので、文房具や化粧品をつくることをイメージしながら絶対他にはないものとして提案しました。
卒業制作ではRGBの光源特性を活用したインスタレーションを手掛け、“黒くない影”による非日常の空間と人の触れあいを表現しました。これらの情報やアドバイスは東芝ライテック(株)という企業に協力を仰ぎ、実現することができました。
女子美では、松本先生から指導を受けましたが普段は自由にやらせて頂くことができました。また、行き詰まって相談をすると私が考えた様々なアイデアを絶対に否定することなく、可能性を広げて導いてくださりとても感謝しています。今では女子美に入ってとても良かったと思っています。

 

【松本博子先生からのメッセージ】
私は学生それぞれの持ち味を引き出したいと考えています。自分もフレキシブルでありたいと考えているので、学生を特定の型にはめるのではなく、自由にその学生の個性を出して欲しいと思っており、その方が画一化するよりも強みが出ると思います。スタートラインは私がつくるのではなく、学生自らが行って欲しいと考えます。
プロダクトデザインは、ファインアートと違いひとりでやる仕事ではありません。人からリスペクトされなければいけないのです。中根さんは面倒見が良く、みんなの意見をまとめる力がある人だと思います。
私が企業で採用面接する立場にいた時には、同時に学生達のポートフォリオも数多く見てきました。ポートフォリオには、授業の内容や取り組み姿勢などが現れてきます。
企業視点で多くのデザイナー志望の学生を見てきた経験から、優秀なデザイナーを育てるには、多くの実践経験が必要だと感じています。このため、通常のカリキュラムでだけでは学びの時間が足りず、多くの企業に連携の相談や依頼を行い、実戦経験の場作りを行っています。今後も私が構築してきたネットワークをもとに人脈をつくり、企業とのプロジェクトの場をつくり、学生の学びにつながると良いなと思っています。

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松本博子 まつもとひろこ
プロダクトデザイン専攻 主任教授

グッドデザイン賞審査員
日本インダストリアルデザイナー協会 環境委員会会員
1983年女子美術大学芸術学部産業デザイン科卒業後、東芝デザインセンターにて デザイナー、デザインディレクターとして家電、AV機器、ヘルスケアなど多くの商品・仕組みのデザインを手がけ、グッドデザイン賞金賞、IF・red dot design award 金賞など、国内外の受賞歴多数。